「確定拠出年金(401k)の利点(メリット)」で、確定拠出年金(401k)は、個人の年金積立を国が支援してくれるものだと解説しました。その根拠として、記事では、年金資金が、(1)従業員個人に帰属すること(2)税制優遇されること―を挙げました。
ただ、"個人の年金積立を国が支援してくれるもの"だからといって、確定拠出年金(401k)に、まったく手数料がかからないわけではありません。確定拠出年金(401k)を利用する人は、口座管理手数料を支払わなければなりません。それは、(1)コストは、利用する人が負担しなければなりませんが、(2)確定拠出年金(401k)には、口座管理のコストがかかっているからです。では、口座管理手数料には、どんなものがあるのでしょうか?
口座管理手数料は、支払い回数によって、2つに分けられます。具体的には、以下の表のとおりです。
1.加入時のみかかる手数料
支払先名 | 支払額 |
国民年金基金連合会 | 2777円 |
運営管理機関 | 金融機関によって異なる。(0~1080円程度) ※必要ない場合(=0円)が多い。 |
2.毎月かかる手数料
支払先名 | 支払額 |
国民年金基金連合会 | 103円 |
運営管理機関 | 金融機関によって異なる。(300~400円程度) |
信託銀行 | ほとんどが64円 |
- なお、投資信託を購入した場合、信託報酬などの手数料もかかります。
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