「確定拠出年金(401k)の欠点(デメリット)」で、確定拠出年金(401k)の受け取り開始年齢は、原則60歳だと述べました。記事の内容は、"確定拠出年金(401k)は、受け取りに難がある。なぜなら、原則60歳まで引き出せず、積立額を担保にしての借り入れもできないからだ"―というものでした。
ただ、"原則60歳"とあるように、全員が60歳からもらえるわけではありません。*受け取り開始年齢は、通算期間の長さによって変動します。なお、通算期間とは、"拠出した期間"・"拠出はせず、運用のみをおこなった期間"の両方をあわせた期間のことです。では、通算期間の長さによって、受け取り年齢がどう変動するのでしょうか?
* 脱退一時金で受け取る場合は、60歳未満で受け取れますが、ここではそれは除きます。詳しくはこちら→確定拠出年金(401k)は"原則60歳まで受け取れない"の例外
通算期間の長さによる―受け取り開始年齢の変動は、以下です。
通算期間:10年以上の場合、60歳
確定拠出年金(401k)の受け取り開始年齢は、通算期間の長さによって変動することを解説しました。
まず、通算期間:10年以上の場合から解説しましょう。通算期間:10年以上の場合、何歳からもらえるのでしょうか?
通算期間:10年以上の場合、原則どおり、60歳から受け取ることが可能です。
通算期間:10年未満の場合、通算期間の長さによって、61~65歳
通算期間:10年以上の場合、原則どおり、60歳から受け取ることが可能だと解説してきました。
ただ、通算期間:10年未満の場合、原則どおりに60歳から受け取ることはできません。では、通算期間:10年未満の場合、何歳からもらえるのでしょうか?
通算期間の長さによって、受け取り開始年齢が61~65歳に変動します。具体的には、以下です。通算期間が、8年~10年未満の場合、61歳です。通算期間が、6年~8年未満の場合、62歳です。通算期間が、4年~6年未満の場合、63歳です。通算期間が、2年~4年未満の場合、64歳です。通算期間が、1ヶ月~2年未満の場合、65歳です。
図:通算期間別―受け取り開始年齢一覧
通算期間 | 受け取り開始年齢 |
8年~10年未満 | 61歳 |
6年~8年未満 | 62歳 |
4年~6年未満 | 63歳 |
2年~4年未満 | 64歳 |
1ヶ月~2年未満 | 65歳 |
- わき道にそれますが、受け取り開始年齢は、最大で70歳まで、繰り下げることができます。