「確定拠出年金(401k)の利点(メリット)」で解説したように、確定拠出年金(401k)の拠出額は、全額所得控除です。この全額所得控除の節税効果は、大きいです。なぜなら、(1)所得には、税金(所得税・住民税・社会保険料)がかかりますが、(2)上記の税率の合計は、所得の約4割だからです。
ただ、確定拠出年金(401k)の拠出額には、限度額があります。なぜかというと、(1)確定拠出年金(401k)の拠出額は、全額所得控除ですが、(2)先ほど解説したように、全額所得控除は、節税効果が大きすぎるからです。では、確定拠出年金(401k)の拠出限度額は、いくらでしょうか?
拠出者タイプ別の拠出限度額は、以下です。サラリーマン(=第二号被保険者)で、(1)企業年金が有り、確定給付年金が無い場合(下表1)、月額55,000円(企業型)。(2)企業年金が有り、確定給付年金が有る場合(下表2)、月額27,500円(企業型)。(3)企業年金が無い場合(下表3)、月額23,000円(個人型)です。また、サラリーマンではなく、自営業者等(=第一号被保険者)の場合(下表4)、月額68,000円*(個人型)です。
図:拠出者タイプ別の拠出限度額
分類 | 企業年金 | 確定給付年金の有無 | サラリーマンかどうか | 拠出限度額 | |
1 | 企業型 | 有 | 無 | ○ | 月額55,000円 |
2 | 〃 | 有 | 有 | ○ | 月額27,500円 |
3 | 個人型 | 無 | - | ○ | 月額23,000円 |
4 | 〃 | - | - | × | 月額68,000円* |
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