2018/10/20に、松井証券の預株が終了し、他社と同様の「貸株サービス」に変わりました。
松井証券の預株(貸株)は、収益の公表レベルが低いです。公表レベルが低いといえる理由は、松井証券の貸株が、利率を発表していないからです。*問い合わせもしてみましたが、利率の発表はしていないそうです。一方、他の証券会社(SBI証券・マネックス証券など)の貸株は、利率を発表しています。
* 信頼できそうな情報に、年率0.25%というのがありました。参考:「あなたの株 24時間働いてる?」(リンク切れ)
ただ、上記の情報は、松井証券の貸株全体の利率であり、当記事が対象とするTOPIX-ETF(銘柄コード:1306)だけの利率ではありません。
しかし、収益を先に公表できないのは、仕組み上、しかたありません。なぜなら、松井証券の貸株は、実行後にしか収益がわからないからです。それは、松井証券の貸株は、(1)実際に貸し出しを行い、(2)その運用益を投資家に支払うしくみだからです。**
** 他社(SBI証券・マネックス証券など)は、預け入れ資産額に対して、年率0.1%程度を支払うしくみです。
ただ、松井証券の貸株の収益は、特に知りたいところです。なぜかと言うと、松井証券の貸株を利用すると、(1)譲渡所得を自分で計算しなければならなくなり、(2)余計な手間がかかるからです。では、松井証券で、TOPIX-ETF(銘柄コード:1306)を貸株した場合の―年率はどのくらいでしょうか?
※追記(2010/1/2)
2009/11/14に、松井証券の貸株サービスが改善され、特定口座で預かってもらっている株式でも、貸株できるようになりました。したがって、特定口座で預かってもらっている場合、譲渡所得の計算は不要です。
松井証券で、1306を貸株した場合の―年率は、0.33%です(2017年6月現在)。上記の情報は、管理人の実績です。
図:TOPIX-ETF(銘柄コード:1306)を貸株した場合の―年率
全期間 | 年率 |
---|---|
2009年1月~2017年5月末 | 0.33% |
計測期間 | 年率 |
2009年1月~2009年12月末 | 1.25% |
2010年1月~2010年12月末 | 0.31% |
2011年1月~2011年12月末 | 0.17% |
2012年1月~2012年12月末 | 0.17% |
2013年1月~2013年12月末 | 0.11% |
2014年1月~2014年12月末 | 0.42% |
2015年1月~2015年12月末 | 0.18% |
2016年1月~2016年12月末 | 0.07% |
2017年1月~2017年5月末 | 0.06% |
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