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リバランスの効果

 「リバランスとは」で、"リバランスとは、ファンドの価格変動などでポートフォリオのバランスがくずれてしまった場合に、ポートフォリオのバランスを元に戻すこと"だと解説しました。

 ただ、ポートフォリオのバランスが崩れても、運用になんの影響もない(または、影響が少ない)ならば、リバランスを実行したくない人もいるのではないでしょうか?もし、ポートフォリオのバランスが崩れても運用に何の影響もない(または、影響が少ない)とした場合に、リバランスを実行したくない理由として考えられるのは、"リバランスの作業:(1)ポートフォリオの状況を確認し、(2)ファンドの売買をする―は、けっこう面倒だから"といったところでしょうか。では、リバランスをおこなうと、運用にどの程度、好影響があるのでしょうか?

 リバランスが運用にあたえる好影響について、書籍に以下のデータがあります。まず、「ウォール街のランダム・ウォーカー」には、年一回のリバランスをおこなった場合、リバランスをおこなわなかった場合に比べ、リターンが8.08%→8.46%に上昇・リスクが10.05%→9.28%に低下 という―データがあります。*次に、「【新版】内藤忍の資産設計塾のデータ」には、年一回のリバランスをおこなった場合、リバランスをおこなわなかった場合に比べ、リターンが6.6%→7.2%に上昇・リスクが10.9%→8.8%に低下 という―データがあります。**

図:ウォール街のランダム・ウォーカーのリバランス効果のデータ

リバランスの有無リターンリスク
年一回リバランス8.46%9.28%
リバランスなし8.08%10.05%
・測定条件
投資内容:株式 60%・債券 40%
データ期間:1996~2005年
株式・債券ともインデックスファンドで運用
* バートン・マルキール 『ウォール街のランダム・ウォーカー』 井手正介訳、日本経済新聞出版社、2007年、403頁

図:【新版】内藤忍の資産設計塾のリバランス効果のデータ

リバランスの有無リターンリスク
年一回リバランス7.2%8.8%
リバランスなし6.6%10.9%
※データは、点グラフであらわされているため、数値はおおよそ
・測定条件
投資内容:国内株式 25%・国内債券 25%・外国株式 25%・外国債券 25%
データ期間:1970~2007年
** 内藤忍 『【新版】内藤忍の資産設計塾』 自由国民社、2008年、200頁

図:リバランスの効果
リバランスの効果



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