「リバランスとは」で、"リバランスとは、ファンドの価格変動などでポートフォリオのバランスがくずれてしまった場合に、ポートフォリオのバランスを元に戻すこと"だと解説しました。
ただ、リバランスの目的は、"ポートフォリオの維持"だけではありません。では、リバランスの目的はなんでしょうか?
それは、ポートフォリオの管理です。ポートフォリオの管理の内容は、以下です。
- ●ポートフォリオの維持
●ポートフォリオの変更
ポートフォリオの維持
リバランスの目的は、ポートフォリオの管理をすることだ―と解説してきました。
理由を2つ挙げましたが、 "ポートフォリオの維持"から解説していきます。ポートフォリオの維持とは、具体的に何をするのでしょうか?
それは、先に書いたことと重複しますが、ポートフォリオの資産の比率を一定に保ちます。資産の比率を一定に保つ必要がある理由は、ポートフォリオのリスクが、投資家の想定リスクから―かけ離れるのを防ぐためです。なぜなら、(1)ポートフォリオの資産の比率は、投資家が決めたリスクに応じて決定しますが、(2)ポートフォリオの資産の比率が大きく崩れる(±5%以上)と、リスクが高くなりすぎる(または低くなりすぎる)からです。
ポートフォリオの変更
ポートフォリオの目的の1つは、ポートフォリオを維持することだと解説しました。
ただ、最初に決めた"維持すべきポートフォリオ"が、ずっと自分にあったポートフォリオであるとは限りません。最初のポートフォリオがずっと最適だとは限らない理由は、投資家自身の許容できるリスクが、歳とともに減少していくからです。なぜかというと、(1)継続的な収入が期待できない場合は、リスクをあまりとれません(資産価値の激しい上下は避けなければならない)が、(2)歳をとれば、働ける年数が少なくなるため、だんだん継続的な収入が期待できなくなるからです。では、リスク許容度が下がった場合、どうすればいいのでしょうか?
リスクの少ないポートフォリオに変更する必要があります。具体的には、債券の比率を上げます。債券の比率を上げることが、リスクを下げることにつながる理由は、債券は、株式に比べて、リスクが低いからです。
図:リバランスの目的
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