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相場が低迷してこそ儲かるドルコスト平均法

 積立投資は長期にわたって実行するため、積み立て中に相場が暴落し、しばらく相場が低迷することもあります。最近の暴落例は、以下です。ライブドアショックは、2006年。リーマンショックは、2008年。ギリシャ危機は、2009年に起こりました。

 この"相場が低迷しているとき"には、積立投資を継続することに疑問を持ってしまうかもしれません。

 ただ、相場が低迷することは、ドルコスト平均法を使った―積立投資にとっていいことです。では、なぜ、相場が低迷した方がいいのでしょうか?

 将来価格が上がったときの利益が大きくなるからです。なぜなら、(1)ドルコスト平均法で積み立てている場合、相場が低迷することで、平均購入価格がどんどん下がりますが、(2)平均購入価格が下がることで、価格が上がったときにより大きく儲かるようになるからです。

図:相場が低迷すれば平均購入価格が下がり、将来価格が上がったときの利益が大きくなる
相場が低迷すれば平均購入価格が下がり、将来価格が上がったときの利益が大きくなる

図:積み立て中に相場が低迷した場合の―利益増大効果
積み立て中に相場が低迷した場合の―利益増大効果

図:平均購入価格と、損益との推移
(1月目)
(ア)投資総額:10,000円
(イ)購入総口数:10,000口
(ウ)基準価額:10,000円
→平均購入価格:10,000円(=10,000円(ア)÷(10,000口(イ)×10,000口))
→損益:0円(=10,000口(イ)×(10,000円(ウ)÷10,000口)-10,000円(ア))

(2月目)
(ア)投資総額:20,000円
(イ)購入総口数:30,000口
(ウ)基準価額: 5,000円
→平均購入価格:6,667円(=20,000円(ア)÷(30,000口(イ)×10,000口))
→損益:-5,000円(=30,000口(イ)×(5,000円(ウ)÷10,000口)-20,000円(ア))

(3月目)
(ア)投資総額:30,000円
(イ)購入総口数:46,667口
(ウ)基準価額:6,000円
→平均購入価格:6,429円(=30,000円(ア)÷(46,667口(イ)×10,000口))
→損益 :-2,000円(=46,667口(イ)×(6,000円(ウ)÷10,000口)-30,000円(ア))

(4月目)
(ア)投資総額:40,000円
(イ)購入総口数:64,849口
(ウ)基準価額:5,500円
→平均購入価格:6,168円(=40,000円(ア)÷(64,849口(イ)×10,000口))
→損益 :-4,333円(=64,849口(イ)×(5,500円(ウ)÷10,000口)-40,000円(ア))

(5月目)
(ア)投資総額:50,000円
(イ)購入総口数:81,516口
(ウ)基準価額:6,000円
→平均購入価格:6,134円(=50,000円(ア)÷(81,516口(イ)×10,000口))
→損益 :-1,090円(=81,516口(イ)×(6,000円(ウ)÷10,000口)-50,000円(ア))

(6月目)
(ア)投資総額:60,000円
(イ)購入総口数:99,698口
(ウ)基準価額:5,500円
→平均購入価格:6,018円(=60,000円(ア)÷(99,698口(イ)×10,000口))
→損益 :-5,166円(=99,698口(イ)×(5,500円(ウ)÷10,000口)-60,000円(ア))

(7月目)
(ア)投資総額:70,000円
(イ)購入総口数:108,789口
(ウ)基準価額:11,000円
→平均購入価格:6,434円(=70,000円(ア)÷(108,789口(イ)×10,000口))
→損益 :49,668円(=108,789口(イ)×(11,000円(ウ)÷10,000口)-70,000円(ア))

(8月目)
(ア)投資総額:80,000円
(イ)購入総口数:117,122口
(ウ)基準価額:12,000円
→平均購入価格:6,830円(=80,000円(ア)÷(117,122口(イ)×10,000口))
→損益 :60,546円(=117,122口(イ)×(12,000円(ウ)÷10,000口)-80,000円(ア))



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