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もし投資信託の手数料に1%の違いがあれば、結果への影響大

 投資信託ごとに、信託手数料は異なります。また、同じ投資信託でも販売会社ごとに、販売手数料は異なります。投資家としては、最も良い条件で投資信託を買いたいところです。

 ただ、「信託手数料の安い投資信託を買う」・「販売手数料の最も安い販売会社を選ぶ」ためには、ネット証券に口座を開く必要があります。ネット証券の口座を開いていない方には、面倒に感じるかもしれません。そのため、投資信託の手数料の違いが少ししかないなら、身近な販売会社(大手銀行や、地方銀行など)が扱っている投資信託を買えば良いのではないか?と思われるかもしれません。

 しかし、身近な販売会社だけで、各資産(国内株式、外国株式等)に投資するインデックスファンドが、そろうことはあまりないです。ですので、投資資産を分散させるためには、アクティブファンドを混ぜなくてはならなくなります。そこで問題となるのが、インデックスファンドとアクティブファンドの、信託手数料の違いです。アクティブファンドは、インデックスファンドよりも信託手数料が1%高いこともめずらしくありません。また、ネット銀行や証券会社と比べ、大手銀行の販売手数料は、1%以上高いことが多いです。では、これら「投資信託の手数料1%の違い」は、大きいのでしょうか?

 投資信託の手数料1%の違いは、大きいです。手数料1%が、運用益に与える影響は、以下です。なお、ここでは、100万円を10年間運用するという前提で、計算しています。

  • 信託手数料1%の違いは、約20.8万円の差になる
  • 販売手数料1%の違いは、約2.6万円の差になる


信託手数料1%の違いは、約20.8万円の差になる

信託手数料1%の違い

 投資信託の手数料1%の違いは、大きいと解説しました。まず、「信託手数料1%の違い」から解説していきます。

 信託手数料は、投資信託の購入後、毎日かかる手数料です。そのため、わずかな差(ここでは年1%とします)が、運用益に大きく影響します。どの位の違いがでるのでしょうか?

 100万円を10年運用する場合、信託手数料1%の違いは、約20.8万円の差になります。ちなみに、リターンは、両方(信託手数料1%と2%)とも年率10%という前提で、計算しています。各条件の運用益の計算式は、以下です。

 信託手数料1%の計算式は、100×(1.1-0.01)の10乗。計算結果は、約236.7万円です。一方、信託手数料2%の計算式は、100×(1.1-0.02)の10乗。計算結果は、約215.9万円です。したがって、信託手数料1%の差は、約20.8万円(=236.7-215.9)です。


販売手数料1%の違いは、約2.6万円の差になる

販売手数料1%の違い

 信託手数料1%の違いが、約20.8万円もの差になることを解説してきました。

 では、もう一方の販売手数料の差を見ていきましょう。どの位の差があるのでしょうか?

 100万円を10年運用する場合、販売手数料1%の違いは、約2.6万円の差になります。なお、ここでもリターンは、両方(販売手数料0%と1%)とも年率10%という前提で、計算しています。各条件の運用益の計算式は、以下です。

 販売手数料0%の計算式は、(100-100×0.00)×1.1の10乗。計算結果は、約259.4万円です。また、販売手数料1%の計算式は、(100-100×0.01)×1.1の10乗。計算結果は、約256.8万円です。したがって、販売手数料1%の差は、約2.6万円(=259.4-256.8)になります。








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