リスクヘッジとは、広い意味ではリスクを回避する為の様々な行為のことです。
投資信託の場合は、主に、為替リスクを回避(=ヘッジ)する為に行う行為のことを指します。
主要な為替ヘッジの方法としては、先渡取引と呼ばれる取引で行われます。
先渡取引とは、将来の指定した日に、あらかじめ決めておいた交換レートで両替をする取引です。
"あらかじめ決めておいた交換レート"は、為替先渡レートと呼ばれます。
為替先渡レートは、交換する2通貨間の金利差分を考慮して、決められます。
ここは、少しややこしいので、計算例を挙げておきましょう。
1年後に円をドルに交換する為替先渡レート。
円金利1%、ドル金利5%、現在のドル/円レートを100円とする。
現在は、100万円=1万ドルです。
しかし、1年後には、双方に金利がつき、
101万円=1.05万ドル(円換算すると、101万円≠105万円)
になってしまいます。
これでは、ドルを出す側が損をしてしまいます。
そこで、どちらも有利にならないように、101万円と1.05万ドルが等しくなる様、
レートを調節します。101万円/1.05万ドル=96.19円
上記の計算結果、96.19円 が、為替先渡レートになります。(手数料未考慮)
為替先渡レートの計算例
リスクヘッジの長所は、為替の変動に、資産価値が上下することを防げることです。
短所としては、リスクヘッジには、手数料がかかることです。
どういう時にリスクヘッジを行うべきなのでしょうか?
自身のポートフォリオ(資産の内訳)に円建て資産をあまり持っておらず、円高になると、
資産が大きく目減りする恐れのある場合が考えられます。
逆に、円建て資産が多くある時には、しない方が良いでしょう。
リスクヘッジには手数料がかかるためです。
(予備知識)
円建てとは、売買や利息の支払いが日本円で行われる投資商品のことです。
リスクヘッジとは、主に為替リスクを回避(=ヘッジ)する為に行う行為のことを指します。
リスクフリーとは、リスクヘッジを行わないことです。