インデックスファンドは、ベンチマークと連動するように運用するファンドです。
しかし、インデックスファンドの目論見書には、ベンチマークと乖離(かいり)するリスクがある。と書かれています。乖離とは、2つのものがかけ離れることという意味です。つまり、ファンドの成績がベンチマークと離れてしまう可能性もありますよ。ということが書いてあります。投資家としては、インデックスファンドを買う以上、ベンチマークと連動してもらわなくては困ります。
この時、乖離の程度のチェックに役に立つのが、トラッキングエラーです。トラッキングエラーとは、"ベンチマークと、ファンドの運用成績がどの位乖離したかを示す指標"です。トラッキングエラーを確認することで、過去の運用でどの程度ベンチマークと連動する運用を行ったのかを、知ることができます。
ここでは、トラッキングエラーの確認方法・発生の善悪・発生理由について解説したいと思います。
トラッキングエラーの確認方法
運用報告書のパフォーマンスの項に記載されています。また、乖離した理由も書かれています。
トラッキングエラー発生の善悪
ベンチマークと連動することを、投資家と約束しているインデックスファンドの場合、トラッキングエラーは出来る限り0に近づけなければなりません。ただ、ベンチマークと連動することを目標としていないアクティブファンドや、ベンチマーク自体を設定していないファンドの場合は、トラッキングエラーが起きることは、悪いことではありません。
トラッキングエラーの発生理由
トラッキングエラーは、ベンチマークと異なるポートフォリオで運用することで発生します。
図:トラッキングエラーの解説図