「繰上償還は、分散投資ができなくなった場合に行われる」で、繰上償還は、ファンドが分散投資できなくなった場合に行われると解説しました。ファンドが分散投資できなくなった場合に、投資家に資金を返す繰上償還は、投資資金を守るためのものでもあると言えます。
繰上償還が投資資金を守るためのものであるならば、別に悪いことではないようにも思えます。繰上償還が起こるのは、悪いことなのでしょうか?
繰上償還が起こるのは、望ましくありません。理由は、投資家に負担がかかるからです。具体的には、以下です。
税金がかかる
繰上償還が起こることは、投資家に負担がかかるため、望ましくないと解説しました。
2つ理由を挙げましたが、"税金がかかる"から解説したいと思います。
繰上償還が行われると、税金がかかります。税金がかかる理由は、繰上償還が行われると、ファンドを強制的に解約させられるためです。
ファンドを持っている場合、値上がり益があっても、解約しなければ税金はかかりません(分配金は除く)。繰上償還された場合、ファンドを強制的に解約させられます。したがって、繰上償還された時に値上がり益があった場合、税金がかかります。
新しくファンドを探さなくてはいけなくなる
繰上償還は、税金がかかるため、投資家に負担がかかると解説してきました。
また、繰上償還されると、新しくしなければならないことがでてきます。それは、どんなことでしょうか?
新しくファンドを、探すことです。なぜ、新しくファンドを探さなくてはならなくなるのでしょうか?繰上償還が起こると、投資資金を返されるためです。
繰上償還が起こると、ファンドに預けていた投資資金を返されます。そのため、投資資金の新たな投資先を、探さなくてはならなくなります。したがって、繰上償還が起こると、新たな投資先を探さなくてはならなくなります。