ファンドの償還期限は、目論見書に書いてあります。現在の主流は、償還期限がないタイプのファンドです。このタイプのファンドは、投資家が解約するか買取請求をした場合に償還されます。
ただ、償還期限がないといっても、解約や買取請求をしなければ、絶対に償還されないわけではありません。総資産額が少なくなりすぎた場合、償還期限が終了する前に償還されることがあります。この"償還期限が終了する前に償還されること"を、繰上償還と言います。なぜ、ファンドは繰上償還をするのでしょうか?
それは、総資産額が少なくなりすぎると、分散投資ができなくなるからです。
分散投資をするには、最低10億円*は必要です。ファンドの人気が落ちると、総資産額が10億円を下回る場合があります。したがって、分散投資ができなくなる10億円を下回るあたり**で、繰上償還が行われます。
* 投資対象により異なるため、あくまで目安と考えてください。
** ファンドにより異なります。繰上償還が行われる条件は、目論見書に記載されているので、購入時に確認してください。
- どうすれば、繰上償還が起きにくいファンドを選べる? 総資産額が大きいファンドを選ぶ。
先ほど解説したように、分散投資をするには、最低10億円は必要です。現在の総資産額が、大きければ大きいほど、総資産額は10億円を下回りにくいです。したがって、総資産額が大きいファンドを選ぶと良いと言えるでしょう。
投資信託自動取り崩しサービスがある証券会社のおすすめランキング
取り崩しの年率を設定すると、毎月取り崩し年率の12分の1の額を取り崩してくれます。
たとえば、全世界株式のリターン:4.5%(インフレ調整後)を設定すると、毎月0.375%(=4.5%÷12ヶ月)ずつ取り崩してくれます。
そのため、取り崩したい年率の、ぴったり1ヶ月分を毎月取り崩すことができます。
取り崩したお金は、毎月設定した額を、設定した銀行口座に振り込んでもらうように設定できます。
ですので、証券会社の都合で、振込先の銀行がしばられません。
現時点でもっともすぐれた取り崩しサービスを提供しており、いちばんおすすめです。
・公式ページ
資産額の0.1%以上0.1%刻みで、毎月の取り崩し率の設定ができます。
全世界株式のリターン:年4.5%(インフレ調整後)を毎月取り崩すなら、月0.3%(年3.6%)もしくは月0.4%(年4.8%)のいずれかで取り崩すと良いでしょう。
取り崩したお金は、毎月、全額を楽天銀行に自動で振り込んでもらうように設定することもできます。
・公式ページ
「毎月○%取り崩す」というようなパーセントでの取り崩しはできず、額を指定する(例:月5万円など)取り崩ししかできません。
銀行口座への自動振り込みはおこなっておらず、定期的に証券口座から、銀行口座に手動でお金を動かさなくてはなりません。
・公式ページ