株式の市場平均には、日経平均株価とTOPIXがあります。各指標の採用銘柄数は、日経平均株価が225銘柄、TOPIXが1600銘柄以上です。
これらの指標に採用されている会社は、大きな会社が多く、銘柄数も多いです。そのため、指標と同じ比率で投資をすれば、分散投資効果によって値動きは安定すると考えられます。しかし、それを実行しようとした場合、1銘柄購入に30万円程度は必要なため、莫大な投資資金が必要になります。どうにか安価に実行できないでしょうか?
ETFを使えば、安価に実行できます。ETFとは、市場平均と連動するように運用する投資信託です。ここでは、以下の解説をします。
- ETFの利点は、値動きが安定していること
- ETFの欠点は、信託手数料がかかること
- ETFの種類は、日経平均株価に採用されている銘柄を買うものと、TOPIXに採用されている銘柄を買うものの2つ
- ETFの購入は、証券会社に口座があればたいてい行える
ETFの利点は、値動きが安定していること
ここでは、ETFの利点・欠点・種類・購入方法について解説します。まず、ETFは何が優れているのか?を解説したいと思います。ETFの利点は、値動きが安定していることです。
購入銘柄数が多ければ、個々の銘柄の影響が少なくなるため、値動きが安定します。ETFは、購入銘柄数が非常に多いです。したがって、ETFは、購入銘柄数が非常に多いため、個々の銘柄の影響が少なく値動きが安定します。
図:分散投資の効果
ETFの欠点は、信託手数料がかかること
ETFの利点について、解説しました。ただ、ETFも良いところばかりではありません。次に、ETFには、どんな欠点があるのか?を解説しましょう。
投資信託は、プロに運用を任せる代わりに報酬(=信託手数料)を支払う必要があります。ETFは、投資信託です。よって、ETFは、信託手数料(年間、純資産の0.12%程度)がかかります。
ETFの種類は、日経平均株価に採用されている銘柄を買うものと、TOPIXに採用されている銘柄を買うものの2つ
ETFの利点と、欠点についてお分かりいただけたと思います。次に、ETFには、どんな種類があるのか?を解説したいと思います。
ETFには、大きく分けて、TOPIXに連動するものと、日経平均株価に連動するものの2つのタイプがあります。さらに、それぞれのタイプには、運用会社によって、いくつかの種類があります。以下に、代表的なものを挙げておきます。
図:ETFの代表例
ETF名 | 運用会社 | |
TOPIXタイプ | ダイワ 上場投信-トピックス | 大和 |
TOPIX連動型上場投資信託 | 野村 | |
日経平均株価タイプ | ダイワ 上場投信-日経225 | 大和 |
日経225連動型上場投資信託 | 野村 |
- 良いタイプはどちらか? 分散投資効果がより高いTOPIXタイプの方が良い
購入する銘柄数が多い方が、ETFの最大の利点である分散投資効果が高くなります。TOPIXの方が、購入する銘柄数が多いです。したがって、TOPIXの方が銘柄数が多いため、より高い分散投資効果を得られます。
ETFの購入は、証券会社に口座があればたいてい行える
ETFの利点と欠点、種類について解説してきました。最後に、ETFは、どうやって買うのか?を解説します。
証券会社に口座があれば、株式市場に上場している証券を買うことができます。ETFの受益証券は、株式市場に上場されています。上記より、ETFは、証券会社に口座があれば、購入することが可能です。