「投資信託を金額指定で取引した場合の、端数分の計算」で、SBI証券で投資信託を購入した際の―端数分の計算を解説しました。上記記事の最後では、他の大手ネット証券(楽天証券・カブドットコム証券)の端数分の計算も解説しました。
ただ、マネックス証券の端数分の計算は、上記記事では一緒に紹介しませんでした。一緒に紹介しなかったのは、マネックス証券の端数分の計算が複雑だからです。では、マネックス証券で投資信託を購入した際の―端数計算は、どうなっているのでしょうか?
マネックス証券の端数計算は、他社と比べて複雑な計算が行われますが、おおむね投資家にとって有利な口数が選ばれるようです。なお、記事の中の計算例は、金額指定注文(30,000円)で、基準価額:12,345円の投資信託を売買した場合のものです。
購入時の口数計算
1. | 1口あたりの購入金額を計算する。 |
2. | 金額指定で購入できる口数を計算する。 |
(ア)購入できる口数を計算し、小数点5位以下を切り捨てる。 | |
(イ)ア.に0.9999を足して、小数点1位以下を切り捨てる。 | |
売却時の口数計算
1. | 金額指定で売却する口数を計算する。 |
2. | 1.の口数を購入するのに必要な金額を計算する。 |
(2.が売却金額(今回は30,000円)よりも少なかった場合)
○今回の計算例では、こちらが該当します。 |
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3'. | 2.の数値に1を加えた口数が、売却口数になる。 |
(2.が売却金額(今回は30,000円)よりも多かった場合)
×今回の計算例では、こちらは該当しません。 |
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3'. | 2.の数値が売却口数になる。 |
※ 上記の計算方法は、マネックス証券に問い合わせて教えていただきました。