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ミニ株を使ったETFの積み立て投資は、実用的か

 国内株式インデックスに連動する投資商品には、国内株式インデックスファンドとETFがあります。ETFは、インデックスファンドよりも、信託手数料が安いため(1/5程度)、魅力的な投資商品です。

 ただ、ETFには、弱点があります。それは、最低購入価格が高いことです。2016年9月現在、1単位を購入する場合、14万円程度かかります。そのため、毎月の積み立て投資に使うのは、難しいでしょう。

    ※追記(2008/9/2)
    この記事は、ETFの最低購入価格が高いときに書かれたものです。現在は、最低購入株数が1/10(100株→10株)に引き下げられた*ため、1/10の価格で購入できます。
    * TOPIX連動型上場投資信託(証券コード:1306)のみ
 しかし、信託手数料の安さの魅力は、大きいです。なんとか積み立て投資に使いたいと考える人は、多いかもしれません。そこで思いつくのが、ミニ株です。ミニ株を使えば、1単位の1/10から購入可能になります。つまり、ミニ株を使えば、最低購入価格を1万1000円に下げられます。
    ※追記(2010/3/9)
    2010年3月8日に、マネックス証券のミニ株取引が、廃止されました(単元未満株取引の開始のため)。したがって、現在、ETFをミニ株で購入することはできません。ちなみに、単元未満株取引では、ETFの取引はできません。
 しかし、ミニ株で購入する場合、購入手数料が通常より高くなることに注意しなければなりません。では、購入手数料を含めて考えた場合、ミニ株を使ったETFの積み立て投資は、実用的でしょうか?

 ETFを月3万円ずつ積み立てるなら、ミニ株を使ったETFの積み立ては、実用的と言えます。なぜなら、ETFを月3万円ずつ積み立てるなら、国内株式インデックスファンドよりコスト(=購入手数料+信託手数料)が安いからです。日本株式インデックスeとETF(ミニ株で投資する場合)のコストは、以下です。なお、5年投資することを前提にしていますので、購入手数料は、1/5で計算しています。

 まず、日本株式インデックスeを月1万円以上積み立てる場合のコストは、0.37%です。また、ETF(銘柄名:TOPIX連動型上場投資信託)を月1万円ずつ積み立てる場合のコストは、1.11%です。ETFを月3万円ずつ積み立てる場合のコストは、0.44%です。ETFを月5万円ずつ積み立てる場合のコストは、0.31%です。

図:日本株式インデックスeとETF(ミニ株で投資する場合)のコスト比較

毎月の積み立て額購入商品名購入手数料信託手数料コスト(=購入手数料+信託手数料)
1万円日本株式インデックスe0%(SBI証券)0.37%0.37%
ETF(TOPIX連動型上場投資信託)1%(=500*÷10000÷5**)0.11%1.11%
3万円0.33%(≒500*÷30000÷5**)0.11%0.44%
5万円0.2%(=500*÷50000÷5**)0.11%0.31%
* ミニ株の手数料は、マネックス証券のもの(ミニ株手数料:一律500円)を使っています。 ** 最後の"÷5"は、購入手数料を、1年あたりの数値にする計算です。







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