国内ETFは、国内株式インデックスに連動するものが主流です。2018年6月現在、国内ETF全銘柄の約半分が、国内株式インデックスに連動するものです。
なお、国内ETFが連動する国内株式インデックスには、さまざまなものがあります。ここでは、"TOPIXに連動するもの"について解説します*。
* TOPIXに連動するものを使う理由は、国内株式インデックスの中で、最も分散投資効果が高い(投資銘柄数:1700程度)からです。
ただ、"TOPIXに連動するもの"には、4銘柄あります。それは、"ダイワ 上場投信-トピックス"と"TOPIX連動型上場投資信託"、"上場インデックスファンドTOPIX"、"MAXIS トピックス上場投信"です。これらの中で、どれが一番良いのでしょうか?
TOPIX連動型上場投資信託が、おすすめです。おすすめといえる理由は、取引を有利に行えるからです。具体的には、以下です。
- 出来高が高い
- 最低購入株数が少ない
出来高が高い
取引を有利に行えるため、TOPIX連動型上場投資信託がおすすめだと解説しました。
2つ理由を挙げましたが、"出来高が高い"から解説していきます。なぜ、出来高が高いとおすすめなのかと言うと、"実勢価格とかけ離れた価格しかつかないこと"がないからです。
取引が活発に行われていないと、実勢価格とかけ離れた価格しかつかない可能性があります。出来高(=一日の取引成立株数)が高いことは、活発に取引が行われていることを意味します。したがって、出来高が高いと"実勢価格とかけ離れた価格しかつかないこと"がありません。
図:TOPIX連動の国内ETFの出来高
TOPIX連動の国内ETF銘柄名 | 出来高(直近5日平均:2018/6/1+2018/6/4~2018/6/7) |
ダイワ上場投信-トピックス | 132,362 |
TOPIX連動型上場投資信託 | 1,542,602 |
上場インデックスファンドTOPIX | 139,680 |
MAXIS トピックス上場投信 | 22,470 |
最低購入株数が少ない
TOPIX連動型上場投資信託は、出来高が高いからおすすめだと解説してきました。
ただ、上場インデックスファンドTOPIXも出来高も、まずまずでした。それなのに、なぜ、TOPIX連動型上場投資信託の方が良いと言えるのでしょうか?
それは、最低購入株数が少ないからです。最低購入株数が少ないと良い理由は、最低購入価格が少なくてすむからです。
ダイワ上場投信-トピックスの最低購入価格は、18,850円(=1,885×10株)です。TOPIX連動型上場投資信託の最低購入価格は、18,580円(=1,858×10株)です。上場インデックスファンドTOPIXの最低購入価格は、183,900円(=1,839×100株)です。MAXIS トピックス上場投信の最低購入価格は、18,480円(=1,848×10株)です。
※上記の価格は、2018年6月8日のもの。
図:TOPIX連動の国内ETFの最低購入株数
TOPIX連動の国内ETF銘柄名 | 最低購入株数 |
ダイワ上場投信-トピックス | 10株 |
TOPIX連動型上場投資信託 | 10株 |
上場インデックスファンドTOPIX | 100株 |
MAXIS トピックス上場投信 | 10株 |