「積み立て資金の枯渇の回避」で、取り崩し方法は、"定率での取り崩し"が良いと解説しました。記事では、"定率での取り崩しは、期待リターンに応じた―取り崩し額を維持できるため、望ましい"―と解説しました。
上記の記事に挙げた例では、取り崩し額を"年額"としていました。
ただ、年に一回の取り崩しでは、取り崩し額が、相場の影響を大きく受けてしまいます。取り崩しを年に一回しかおこなわない場合に、相場の影響を大きく受けてしまう理由は、(1)取り崩しを年に一回しかおこなわない場合、取り崩しを一年分まとめておこなうことになりますが、(2)取り崩しを一年分まとめておこなうと、その取り崩しをおこなった時の―相場の影響を一年通して受けることになるからです。
したがって、相場の影響を軽減するために、取り崩す期間は分散した方が良いです。では、投資信託の取り崩しは、どの程度の頻度でおこなえばいいのでしょうか?
毎月がベストですが、面倒な場合は、半年に1回でも良いでしょう(取り崩し額を"月額"、もしくは"6ヶ月分の額"で計算する)。
図:投資信託の取り崩し頻度による―相場の影響