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給与口座から引き落としで、投資信託を積み立てるのがベスト

 運用期間が長いほど、1年にあたりの収益率は大きくのびます。1年あたりの収益率がのびるのは、投資信託の複利効果によるものです。

 ただ、複利効果を使っても、最初に投資して追加投資をしなければ、目標額をためることは難しいです。目標額をためるには、継続的に積立投資をする必要があります。積立投資を楽に実行するため、給与口座から引き落として積み立てましょう。


運用期間が長いほど、1年あたりの収益は大きくなる

 同じ条件で運用する場合でも、10年運用する場合と、30年運用する場合とでは、1年あたりの収益が大きく変わります。

 10年運用する場合と、30年運用する場合との―1年あたりの収益を比べてみましょう。例えば、年5%の収益で10年運用した場合、1年あたりの収益は、5%→6.3%に伸びます。一方、年5%の収益で30年運用した場合、1年あたりの収益は、5%→11%にまで伸びます。なお、1年あたりの収益の計算方法を知りたい方は、以前の記事を参考にしてください。

>>投資信託の強力な複利の力を知っておこう

 この運用期間が長くなるほど収益が大きく伸びる効果を、「複利効果」と呼びます。


1年あたりの収益が大きくなるのは、複利効果によるもの

 複利効果については、借金した場合を考えると分かりやすいかもしれません。借金は、放っておくと利息に利息がつき、どんどん額が増える―という悪循環におちいります。

 借金では、複利効果はマイナスに働きますが、投資では、複利効果をプラスに働かせることができます。投資の場合は、収益を追加投資することで、追加投資した分からも収益が上がります。つまり、収益に収益がつき、どんどん資産が増えるという好循環になります。

 複利効果は、限られた資金で必要なお金を作るために絶対に必要です。複利運用をしないと、年5%の収益で運用できたとしても、資産を大きく増やすことができません。

 例えば、100万円を年5%の収益で30年運用しても、複利運用をしない(=上がった収益を追加投資しない)と、250万円までしか増えません。計算式は、100万円×5%×30年+100万円(最初の投資額)=250万円です。

 ちなみに、同じ条件で複利運用をした場合は、432万円まで増えます。複利運用の計算式は、100万円×(1.05の30乗)=432万円です。


複利効果を使っても、最初の投資額だけでは目標額を達成できないので、さらに毎月積み立てる必要がある

 最初に投資した額を運用するだけでは、目標額に届かない可能性が高いです。例えば、100万円を、年5%の収益で30年運用したとしても、432万円にしかなりません。432万円では、目標額に足りないのではないでしょうか?なお、目標額の決め方が分からない方は、以前の記事を参考にしてください。

>>目標の積立額から、月々必要な積立額を計算してみよう

 また、最初に投資する―まとまったお金がない方もおられるかもしれません。

 そのため、毎月少しずつ積み立てる必要があります。例えば、毎月、給料の中から3万円を積み立てたり、5万円を積み立てたり―といった具合です。

 もちろん、毎月の積立額にも複利効果がありますので、長期間積み立てた方が、資産を大きく増やせます。


毎月の積み立て投資は、結構手間がかかる

 しかし、毎月投資をおこなうのは、結構手間がかかります。毎月投資をおこなうには、毎月証券会社にログインし、積み立てる銘柄を購入しなければなりません。また、その作業を、積み立てる銘柄の数だけ、おこなわなければなりません。

 また、投資をつい忘れてしまう可能性もあります。あなたは仕事も忙しく、投資のことばかり考えているわけにはいかないからです。そのため、投資をうっかり忘れてしまう月もあるかもしれません。

 上記の"投資の手間をはぶいたり"、"投資を忘れてしまうのを防止したり"するのに最適なのが、給与口座からお金を自動で引き落として積み立ててくれる―サービスを使うことです。


手間をはぶくため、毎月の積み立て投資は、給与の振込口座から引き落としでおこなうのがベスト

 投資信託は、給与が振り込まれる銀行口座から、口座引き落としで積み立てるのがベストです。

 銀行口座引き落としの利点は、「投資していることを意識しないですむ」ことです。投資していることを意識しないですむと、無理なく投資を継続できます。

 銀行口座引き落としをはじめるには、毎月積み立てる銘柄と、それぞれ積み立てる額を設定するだけです。どの銘柄を積み立て、それぞれいくらずつ積み立てるか?は、ご自分がどの程度の損失に耐えられるかを元に考えてください。

>>投資信託の損失を、自分が耐えられる割合におさえる方法

 ちなみに、後で積み立てる額を変更したくなったときは、簡単に変更することができます。

 なお、引き落としに使える銀行は、証券会社ごとに異なるので注意が必要です。SBI証券なら、地方銀行・都市銀行に幅広く対応していますので便利です。積み立てをはじめる前に、SBI証券が、あなたの給与振込先の銀行に対応しているか―確認しておきましょう。

 投資は、何十年も続ける必要があるため、できるだけ手間をはぶくことが重要になります。できるだけ手間をはぶいて、勝手に投資が実行される仕組みを作り、ほったらかしでも資産が積み上がっていくようにすべきです。








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