1年に1回、投資資産の割合を整えるリバランスはとても重要な作業です。リバランスをおこなうことで、あなたの資産のリスクを維持できます。
ただ、年に1回とはいえ、リバランスは結構面倒な作業です。どうしてもリバランスが面倒な場合は、松井証券の「年に1回のリバランスを自動でやってくれるサービス」を使う方法もあります。
- 1年に1回、投資資産の割合を整えるリバランスはとても重要な作業
- 年に1回とはいえ、リバランスは結構面倒
- 松井証券には、年に1回のリバランスを自動でやってくれるサービスがある
1年に1回、投資資産の割合を整えるリバランスはとても重要な作業
資産運用を始めたら、年に1回はリバランスをおこないましょう。リバランスとは、日々の値動きによって崩れた資産のバランスを整える取引のことです。具体的には、最初に決めた資産の割合よりも上がっている資産を売り、逆に下がっている資産を購入します。この取引を行うことで、最初に決めた資産の割合を維持するのです。
リバランスを行わないと、あなたの資産の値動き幅(リスク)が変わってしまいます。リスクが高くなっているのを放置すると、あなたが耐えられない値下がりが発生する可能性がでてきます。では、リスクが低くなるのはいいのか言うと、そんなことはありません。リスクが低くなっているのを放置すると、値下がりの幅は少なくなりますが、期待できるリターンも少なくなってしまいます。少ししかずれていないならリバランスをしなくても構いませんが、資産の割合が10%以上変わってしまったら、リバランスをした方がいいでしょう。
ただ、年に一回とはいえ、リバランスは結構面倒な作業です。
年に1回とはいえ、リバランスは結構面倒
リバランスを行うには、まず、各資産がそれぞれ何%なのか確認しなければなりません。具体的には、口数×基準価格÷10,000で、「各資産の現在の資産額」を計算します。そして、各資産の現在の資産額を、全て合計して「総資産額」を計算します。最後に、「各資産の現在の資産額」を、「総資産額」で割って、各々の資産が何%なのか確認します。
次に、それぞれのパーセントを確認した上で、目標の割合よりも10%以上ずれていれば、割合が増えすぎた資産を売却し、割合が減りすぎた資産を購入します。例えば、外国株式が目標の割合より10%多くて、日本債券が10%少ない場合、外国株式を10%売って、そのお金で日本債券を買います。
年に1回のこの作業が面倒な場合は、松井証券にリバランスを自動でやってくれるサービスもあります。
松井証券には、年に1回のリバランスを自動でやってくれるサービスがある
松井証券には、自動リバランスのサービス(自動リバランス機能)があります。この自動リバランスのサービスは、年に1回(最大4回まで設定可能)売買によるリバランスを自動で行なってくれます。このサービスを使うことで、リバランスの手間がなくなります。
なお、松井証券には「積立リバランス」と言う、積み立て時に資産のバランスを整えるように積立額を調整してくれるサービスもあります。このサービスを利用することで、リバランスの頻度を少なくすることができます。資産額が少ないうちは、資産のバランスを調節するための金額も少ないので、毎月の積立リバランスで資産の割合を維持することができます。そのため、資産のバランスが大きく崩れることはありません。しかし、投資額が大きくなってくると、資産のバランスを調整するためにも大きな額が必要になるため、積立額の調節だけでは資産のバランスを整えられなくなります。そのため、最後には売買によるリバランスが必要になります。
ただし、上記のようにリバランス面でとても便利な松井証券ですが、松井証券は、SBI証券や楽天証券ほどインデックスファンドを積極的に取り扱ってくれない点に注意が必要です。
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楽天証券には、投資信託を毎月自動で取り崩してくれるサービスがあります。
このサービスをつかうと、ほったらかしで、遊んでいるお金の年4.8%(または年3.6%)が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。
楽天証券は、楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行で知られる、楽天グループに属する証券会社です。
楽天証券の総合口座数は864万口座、預り資産は、18.1兆円を超えています(2022年12月末時点)。
また、楽天証券で投資信託を保有、または、積み立ての設定をしている人は、274万人を超えています。
実際に、楽天証券の「投資信託の自動取り崩しサービス」をつかった履歴をごらんください。
下のように、振込日(1~28日の中で好きな日を指定できます)の10日に間に合うように、投資信託を自動で売ってくれます。

また、取り崩したお金は、下のように自動で楽天銀行の口座に振り込んでくれています。
なお、取り崩しの際にかかる譲渡益税(利益の約20%)が源泉徴収されています。
※ちなみに、自動で振り込んでもらうには、楽天証券の口座と、楽天銀行の口座と連携させる「マネーブリッジ連携」というかんたんな設定が必要です。

全世界株式に投資すると、年7%のリターンが期待できます。
>> 全世界株式のリターンが7%といえる詳しい理由は、この記事で解説しています。
>> 過去34年のデータから計算した、全世界株式のリターン7%の理由はこちら
全世界株式に投資する方法はいくつかありますが、投資信託を使うのが簡単です。
全世界株式に投資する投資信託のなかでは、手数料が安い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(以下オール・カントリー)」がおすすめです。
オール・カントリーの手数料は年0.2%程度で、全世界株式に投資する投資信託のなかで、最安クラスです。
なお、全世界株式のリターンは年7%といいましたが、取り崩しは、年7%ではなく「年4.5%」にするのがベストです。
なぜなら、全世界株式のリターン:7%のうち、2.3%はインフレで増えた分だからです。
インフレで増えた2.3%分は、取り崩さずにそのまま運用をつづけて、その運用益で将来のインフレにそなえます。
また、先ほど解説したように、オール・カントリーには、年0.2%程度の手数料がかかるため、その分も取り崩さないでおきます。
したがって、全世界株式のリターン:7%から、インフレ分:2.3%と、オール・カントリーの手数料:0.2%を引いた年4.5%を取り崩すのがベストです。
実は、投資信託を毎月手動で取りくずす場合、かなり手間がかかります。
取りくずしの手間を、全世界株式の投資信託を取りくずす場合を例に解説すると、
1.まず、今月の取りくずし額を計算します。
全世界株式の場合、年4.5%が期待リターンですので、毎月「4.5%の12分の1」まで取りくずしても大丈夫です。
つまり、4.5%÷12ヶ月で、0.375%ですね。
たとえば、現在の資産額が120万円の場合、4,500円(=120万円×0.375%)と計算できます。
2.つぎに、1.で計算した額を売る、売却注文をだします。
証券会社のホームページにログインして、先ほど計算した額だけ、全世界株式の投資信託の売却注文をだします。
3.そして、売却注文が成立した翌日か、翌々日までまって、出金指示をだします。
実は、投資信託は、売却注文が成立しても、その日に出金指示をだせません。
出金指示ができるようになるのは翌日か、翌々日になってからです。
このように1日で注文・出金指示の、両方をすませることができません。
そのため、売却注文をだす日と、出金指示をだす日と、2日にわたってホームページで操作する必要があるのです。
自動取りくずしサービスがないと、毎月、この取りくずし作業をやらなければなりません。
楽天証券の自動取りくずしサービスなら、毎月の取りくずし率を、0.1%以上0.1%単位で設定できます。
ここで設定した取りくずし率の分だけ、毎月自動で投資信託を売却してくれます。
全世界株式(年4.5%のリターン)の投資信託を取りくずす場合、月0.4%(年4.8%)、または月0.3%(年3.6%)に設定すると良いでしょう。
また、取りくずしたお金は、毎月指定した日(1~28日から好きな日を指定できます)に、楽天銀行の口座に振り込んでもらえます。
なお、設定した日に間に合うように、投資信託を売却してくれため、お金が必要な日よりまえに振込日を指定する必要はありません。
そのため、楽天証券を使えば、手間をかけずに、遊んでいるお金の年4.5%が、楽天銀行の口座に毎月振り込まれます。
1.楽天証券の口座を開設したら、全世界株式に投資する投資信託(オール・カントリーがおすすめ)を買って、その投資信託を、月0.4%(または0.3%)取り崩す設定をします。
2.楽天証券の口座と、楽天銀行の口座とを連携させる「マネーブリッジ連携」という設定をします。
この2つを最初にいちど設定するだけでおわりです。
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楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスを使うことで、遊んでいるお金から収益が上がります。
また、はじめるのもかんたんで、全世界株式の投資信託を買って、月に取りくずすパーセント(0.4%か0.3%)を決めるだけです。
楽天証券の投資信託自動取り崩しサービスがなければ、毎月手間のかかる取り崩しを自分でしなければなりません。
また、銀行預金ではお金はほとんど増えませんので、楽天証券での投資信託自動取り崩しサービスをおすすめします。
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