投資信託を購入する際に目論見書をよく読み、購入する投資信託がどういったものかしっかり理解した上で購入することは、非常に大切なことです。
しかし、ほぼ全ての投資信託は、目論見書通りに運用を行っているのですが、より大きく利益を上げるために、目論見書に記載されていない投資活動をしてしまうファンドがあるかもしれません。こういう投資活動は、投資家にとって意外な行動であり、うまくいけばまだいいのですが、うまくいかなかった時は最悪です。
そういった行き過ぎた投資活動を防止するために、"運用報告書"というものの発行が義務付けられています。
これから、運用報告書の概要・発行理由・運用状況をつかむ重要項目を解説していきたいと思います。
概要
まず始めに、運用報告書とはどんなものか?について解説したいと思います。
運用報告書とは、投資信託会社が、投資家に運用状況を定期的に報告する書類です。
ここでは、発行対象者・内容・発行周期について解説します。
発行対象は、投資信託を保有している投資家です。内容は、運用経過、収益分配金、今後の運用方針、設定以来の運用実績、基準価格と市況の推移、売買および取引の状況などです。発行周期は、決算期ごとです。ただし、決算期が6ヵ月未満のものは、半年ごとに発行されます。
発行理由
運用報告書の概要について解説してきました。次に、なぜ発行するのか?について解説していきます。
運用報告書の発行理由には、投資家の保護・法律の規定があります。
投資家の保護のしくみは、投資信託の運用状況を、投資家が把握できるようにすることにあります。投資信託会社に運用状況の報告をさせることで、投資家が運用状況を監視できるようにしているわけです。
また、運用報告書を発行することは、法律(投資信託法第33条)で定められています。
図:運用報告書発行により、投資家が運用状況を監視できる
運用状況をつかむ重要項目
運用報告書の発行理由についてはお分かり頂けたと思います。次に、運用状況をつかむための項目はどれか?を解説していきます。
運用状況をつかむ重要項目には、運用経過・今後の運用方針があります。
運用経過には、運用期間中の市況状況や、運用成績のベンチマークとの比較など、運用状況について詳しく書かれています。
今後の運用方針には、これからの運用方針が記載されています。ここを読むことにより、今後も意向に沿った運用をするかが確認できます。
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