投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドとがあります。インデックスファンドは市場平均に連動することを目指し、アクティブファンドは市場平均を上回ることを目指します。
アクティブファンドは市場平均を上回るため、それぞれ違った運用をおこないます。そのため、アクティブファンドに投資するには、目論見書や運用会社のホームページをよく見て、どのような運用をおこなうのか確認しなければなりません。
一方、インデックスファンドであれば、どれも同じ運用をおこないます。そのため、銘柄分析に時間がかかりません。インデックスファンドに投資して、銘柄分析につかっていた時間をもっと大切なことにつかいましょう。
- 投資信託には、インデックスファンドと、アクティブファンドとがある
- アクティブファンドは、それぞれ魅力的な運用内容を提示している
- しかし、アクティブファンドの―運用内容の分析に使える時間は、限られている
- インデックスファンドへの投資をすれば、平均の収益が時間をかけずに得られる
投資信託には、インデックスファンドと、アクティブファンドとがある
インデックスファンドは、インデックス(=市場の平均)に連動することを目指すファンドです。インデックスに連動しなければならないので、インデックスファンドは、変わった運用手法をとることはできません。変わった運用手法をとって、インデックスから大きくはずれた値動きをすると、欠陥商品とみなされてしまいます(インデックスを大きく下回った場合はもちろん、大きく上回った場合もいけません)。そのため、インデックスファンドの運用方法は、どの銘柄も同じになります。
アクティブファンドは、インデックスを上回る収益を上げることを目指すファンドです。アクティブファンドは、インデックスを上回れば何でもいいわけですから、様々な運用方法を使って上回ろうとします。そのため、アクティブファンドの運用方法は、銘柄ごとに異なります。
投資信託への投資を"遊び"と考えると、刺激の多いアクティブファンドの方が、面白いかもしれません。
アクティブファンドは、それぞれ魅力的な運用内容を提示している
市場に連動するだけの退屈なインデックスファンドに比べ、様々な運用手法を使って市場に勝とうとする―アクティブファンドの方が魅力的にうつります。
様々な運用手法の解説が書かれている―アクティブファンドのパンフレットを見ていると、どれも市場に勝てそうな気がしてきます。
アクティブファンドの中から、大きな利益を上げるものを見つけようとするのは、遊びとしては楽しいかもしれません。まるで、どの運用手法なら市場を上回れるか―を予想するギャンブルにチャレンジするかのようです。
しかし、アクティブファンドの―運用内容の分析に使える時間は、限られている
アクティブファンドは、インデックスファンドよりも非常に数が多いので、分析にかなり時間がかかります。
一方で、あなたが自由に使える時間は、限られています。あなたの自由に使える時間は、週に何時間くらいあるでしょうか?平日だと、自由な時間はほとんどないかもしれません。
銘柄の分析には、休日の時間があてられることになるのではないでしょうか?
インデックスファンドへの投資をすれば、平均の収益が時間をかけずに得られる
インデックスファンドへの投資は、時間をかけずに「市場の平均」の収益を上げられます。インデックスファンドは、銘柄選びに時間がかかりません。例えば、日本株式に投資するインデックスファンドの場合、どれも運用方法は同じです。運用方法が同じですから、一番コスト(=信託報酬)が安い銘柄を選べばいいだけです。
また、インデックスファンドはインデックス(=市場の平均)に連動するように運用するだけですから、インデックスに大勝ちはできませんが、その代わりに大負けもしません。
一方、アクティブファンドへの投資は、銘柄研究に時間がかかります。銘柄研究に時間がかかるのは、銘柄ごとに運用方法が異なるため、1つ1つ詳しく調べなくてはならないからです。例えば、日本株式に投資するアクティブファンドの場合、"高配当の株式に投資するもの"・"運用会社が割安だと考える株式に投資するもの"・"話題になっているテーマに集中投資するもの"―などさまざまです。くわえて、それぞれの運用に支払うコスト(=信託報酬)が妥当か?も合わせて判断しなければなりません。
また、過去に記事にしましたが、これだけ考えて選んだとしても、10年運用した場合、66%以上のアクティブファンドが、インデックスファンドよりも低い収益しか上げられません。低い収益しか上げられないのは、アクティブファンドが、インデックスファンドよりも運用にコストがかかるからです。
あなたには、銘柄研究より優先すべきことが他にあるはずです。仕事の勉強の時間も必要ですし、ご家族と一緒に過ごす時間も必要です。そんな貴重な時間を銘柄研究に使ってしまうのは、あまりにももったいないと思います。
インデックスファンドに投資することで銘柄研究の時間をはぶき、限られた休日の時間を、もっと大切なことに使ってください。