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資産の組み合わせを決める際に、値動きが上ブレしても大丈夫か確認しておこう

 資産運用において、耐えられない損失がでないように、リスクをコントロールすることはもっとも大切です。耐えられない損失がでてしまうと、資産を全部売って、運用を終了してしまう可能性があるからです。

 ただ、資産を売ってしまうのは、損失がでたときだけではありません。資産が想定以上に上がった場合も売らずに耐えられるか、チェックしましょう。

  • 耐えられる以上に値下がりしないように、リスクをコントロールすることはもっとも重要
  • 売ろうとするのは、暴落の時だけではない
  • 資産が上ブレしたときに、舞い上がって売ってしまわないか考える

耐えられる以上に値下がりしないように、リスクをコントロールすることは最も重要

 リスクをコントロールするには、株式と、日本債券とを組み合わせます。債券を多く組み入れる(=株式を少なく組み入れる)ほど、リスクが下がります。あまり値下がりに耐えられないと思う方は、日本債券を多めに組み入れるといいでしょう。

>>許容できるリスクに合わせて投資をするには、複数の資産を組み合わせること

 リスクのコントロールに失敗すると、暴落が起こったときに全部売ってしまう可能性があります。自分が耐えられる以上の損失が発生すれば、運用の途中で持っていられなくなり、すべて売ってしまうのです。すべて売ってしまうと、運用で目標額を達成できなくなってしまいます。

 また、リスクのコントロールに失敗すると、必ず損失がでる投資になってしまいます。例えば、10%の値下がりしか耐えられない人が、20%の値下がりがありえるほど株式を組み入れたとしましょう。この場合、値下がりが10%を超えた時点で、この人は売ってしまうでしょう。資産運用をしていれば暴落は必ず起こりますので、この人は、必ず10%の損失がでる投資をしていることになります。


売ろうとするのは、暴落の時だけではない

 値段が大きく下がった場合だけでなく、「値段が大きく上がった」場合も、売ってしまう可能性があります。期待リターンよりも上がっているのだから、余分に上がった分は売ってもかまわないだろう、というわけです。例えば、いま20%も上がっているから、期待リターンを上回った分は売ってしまおう、という具合です。

 注意したいのは、資産には期待リターン分しか増える力はない、ということです。期待リターンを超えて売却した分は、適正な価格にもどったときに確実に元本から減っています。

 また、上記のように「舞い上がって売ってしまう」のではなく、「いつ下がるかと不安」で売ってしまう可能性もあります。この不安から、下がる前に売ってしまおうと考えるのです。


資産が上ブレしたときに、舞い上がって売ってしまわないか考える

 資産は、想定以上に値上がりすることもあります。リスクは、「値上がりの幅」を表すものであり、上にぶれることもあるからです。

 リスク分値上がりしたときに、売らずにがまんできるか想像してみてください。自分はいくら値下がりしても耐えられるぞ!と思っていた方も、値上がりの場合には耐えられない可能性もあります。値上がりで舞い上がってしまうだろうな...と考えるなら、もっとリスクの低い資産の組みあわせにしましょう。

 値上がりに耐えられるかチェックするには、10%刻みで想像します。具体的には、10%値段が上がっても、売却せずに耐えられるだろうか?20%ではどうか?30%は?というように考えてみてください。



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