現在、お金をすべて銀行預金でもっている方が多いと思います。銀行預金は、1,000万円まで元本保証で安心だからです。そのかわり、利息はわずかです。
ただ、それなりの老後資金をつくるなら、資産運用の高い収益が必要になります。あなたがどのくらいの損失なら耐えられるかを考え、資産運用をはじめてみましょう。
- 銀行預金だけでは老後資金を用意できません
- 老後資金を用意するには、資産運用をおこないます
- 「自分が耐えられる損失の範囲内」で、資産運用をはじめよう
銀行預金だけでは老後資金を用意できません
定年から30年(60歳→90歳)、年金以外に月10万円の余裕資金がほしい場合、3,600万円必要になります。計算式は、10万円 × 12ヶ月 × 30年 = 3,600万円です。
この3,600万円を、30歳→60歳までの30年で、銀行預金だけで貯める場合、毎月の必要積立額は10万円になります。計算式は、3,600万円 ÷ 30年 ÷ 12ヶ月 = 10万円です。なお、銀行利息は年0.001%とわずかなので、つかないものとして計算しています。このように、銀行預金だけで老後資金を用意しようとすると、毎月多くの積立金が必要になります。
月10万円も積み立てられる人は限られるのではないでしょうか。仮に今は積み立てられていても、家族ができれば、積み立てはきつくなるはずです。
老後資金を用意するには、資産運用をおこないます
それなりの大金を用意しようとした場合、資産運用による高い期待リターンが必要になります。株式100%なら、年4.90%の期待リターンが得られます。株式30%・日本債券70%という損失の可能性が少ない組み合わせでも、年3.57%の期待リターンが得られます。
3,600万円を、30歳→60歳までの30年で、資産運用をおこなって貯める場合、毎月の必要積立額は4.5万円になります。この必要積立額は、期待リターン:5%で計算したものです。月4.5万円であれば用意できる方も増えるのではないでしょうか。
また、取り崩しがはじまっても、運用し続けていれば、元本を減らさずに取り崩すことも可能になります。3600万円を5%の利率で運用すれば、年180万円(月15万円)の収益が上がります。そのため、月15万円までの取り崩しなら、元本を減らさずに取り崩すことができます。
「自分が耐えられる損失の範囲内」で、資産運用をはじめよう
元本保証の銀行預金と違って、資産運用は損失がでる可能性があります。資産運用は、上下に値動きのあるものに投資するからです。
そのため、「耐えられる以上の損失」がでないようにすることが、重要になります。そのためには、株式と日本債券の投資割合を調節します。
>>許容できるリスクに合わせて投資をするには、複数の資産を組み合わせること
まず、あなたが耐えられる損失がどのくらいか考えてから、資産運用をはじめてください。
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